■走塁でも攻める姿勢

 走塁面でも、原監督は“攻める”姿勢だという。

「SBには盗塁のエキスパートである周東佑京がいますが、巨人にも期待の新星 ・松原聖弥や、途中出場ながら23盗塁をマークしている増田大輝がいる。さらに、終盤にはイースタンリーグで盗塁王に輝いた湯浅大を1軍に昇格させています。原監督は“走らせる気”満々なんですよ」(巨人担当記者)

 4タテの悪夢を引きずるどころか、イケイケの采配を振るってきそうな原監督。ただ、シリーズに強気で臨めるのも、“深謀遠慮”が準備されていたからだという。実は、シーズン途中に断行された“元楽天”選手のトレードが、対SBの“切り札”だったというのだ。

「“ハクション大魔王”のあだ名で巨人に溶け込んだウィーラーと、右の中継ぎとしてフル稼働した高梨雄平です。ウィーラーは楽天時代、SBの千賀、東浜、石川と相性がよかった。ヤフオクドーム(現PayPayドーム)で行われた17年のCSファイナルの第1戦でも、東浜から決勝のホームランを放っています。また、偶数年の京セラドームでは、よく打つ(打率.352)というジンクスもあるため、キーマンになるはず」(前出のデスク)

 また、同じく楽天から獲得した高梨は、当初、左のワンポイントでの起用と思われたが、巨人では左右を苦にせず大活躍している。

「柔軟性を生かした変則フォームのため、打者はとにかく打ちにくい。これまで4シーズンで被本塁打は、わずかに5本。SB戦ではいまだホームランを打たれておらず、通算防御率も1.47という数字です。京セラドームは、彼が記念すべきプロ初登板を飾った思い出の地。シリーズでは大暴れしそうな予感がしますね」(前同)

 原監督、恐るべし――。名将と呼ばれる指揮官は、シーズン中から“SB殺し”の準備を着々と進めていたのだ。

「巨人とSBのシリーズなら同じ顔合わせになりますが、去年と状況はまったく違う。ズバリ、私の予想は4勝2敗で巨人の日本一。下馬評ではSBでしょうが、私は原監督は“やってくれる”と思っています」(江本氏)

 名采配で4タテの雪辱を晴らし、見事“倍返し”を実現できるか!?

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