■大のホラー好きの一面も

「小説を音楽にする」にするというコンセプトのYOASOBIは、ボーカルのikuraは大の読書好きだという。一方のAyaseは、

「Ayaseさんも本は好きだそうですが、好みのジャンルが偏っているようで……(笑)。本でも映像でも、大のホラー好きだそうですよ。Ayaseさんがソロとして発表した曲『幽霊東京』は、その影響から作られたのかもしれませんね」(前出の音楽誌編集者)

 小説の映画化はよく耳にするが、「小説を音楽にする」というコンセプトはこれまでまったくなかったもの。単なるメディアミックスではなく、YOASOBIにしかないオリジナリティも込められている。

「9月18日に発売された『夜に駆ける YOASOBI小説集』(双葉社)の中で、ikuraは“原作小説が決まったら自分なりに読み込んで、どんな曲になるかイメージします。その後、楽曲を受け取ったら、Ayaseさんが小説をどう解釈したのかを考えます”と話しています」(前出の音楽ライター)

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