■春季キャンプでは“漫画特訓”
「実はパ・リーグの各球団は、そこまでソフトバンクを意識していません。去年の10月以降、異常な強さを見せましたが、勝てない相手ではないという認識です。楽天の石井一久新監督(47)は、本気で優勝を狙いに来るはずです。いずれにせよ、今季のパ ・リーグは昨年以上に混戦になるでしょうね」(前出のパ・リーグ担当記者)
楽天を中心に熱く盛り上がりそうなパ・リーグ。日本一奪還を目指す巨人の本音は
「ソフトバンクよりは楽天とシリーズを」というのかもしれないが、原監督は今季から、「力と力の真っ向勝負になっても負けない」をチーム方針に掲げているという。
「原監督はセ・リーグへのDH制導入を提言していますが、これはパ・リーグとの“パワーの差”を実感したため。そこで、今回のキャンプでは投手には“150キロを超えるストレートの習得”、野手には“剛速球を打ち返すパワーの習得”を厳命しています。メジャー時代に対戦経験がある巨人OBの上原浩治さんが、“今季の助っ人は、巨人に来るスモークがピカイチ”と太鼓判を押しているように、メジャーから大砲2人を獲得したのもそのためです」(巨人担当記者)
“パワー野球”の戦略は、さっそく、春季キャンプで実践されており、「コーチ陣や裏方に、“投球マシンのスピードを上げて、選手ごとにトラックマン(分析機器)による球の回転、打球の角度をデータ化しろ”と、指示を出しています」(前同)
さらに、こんな“異様な光景”も確認されている。
「バッティング投手が、通常位置より4メートルも前に出て投げているんです。誇張ではなく、“漫画の世界”の特訓ですよ」(同)
楽天が相手でも、因縁のソフトバンクが相手でも、最後は「力で勝つ」と誓った原監督。巨人は悲願の日本一奪還を果たせるか!?