■「ショックだった」と振り返る過去の放送

 勝利に向けて、太川は闘志をむき出しにするのかと思いきや、今回のロケでは戦いとは別の部分にも心を配っていたようだ。それは、バスチームが、初日にフェリーで長崎県内に入るため、熊本県荒尾市の桜山団地上バス停から長洲港へ徒歩で移動していたときに明らかとなった。

「バス停から港まで5kmの道のりとあって、太川は気合いを入れたのですが、その一方で、“ここのとこVS(『ローカル路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅』)の放送を見て、嫌になっちゃってね、自分が”、“あまりにも余裕のない自分を見て、ショックだった”、“足りないのは優しさ”、“ここのところみんなにキツかったからね僕。本当にチームに対して厳しかったから”と、自身の過去の振る舞いを反省し、“真剣にやるけど、余裕をもってやろう”との思いを語りました。

 この宣言の後、実際に太川はドローンの撮影チームに遭遇すると、“ドローン良いカット撮れているよ、いつも”と感謝の言葉を口にしたり、岩橋のトイレ休憩を快く許したり、長洲港ではスタッフ用に自腹でパンを購入し、鉄道チームと鉢合わせた際には、そのパンを割り分け与える、といった以前とはまったく異なる行動に出ていました」(前出のテレビ誌ライター)

 この優しすぎる太川の行動に、番組のテロップでは「ニュー太川」の文字が出ていた。

「今までの太川は、昨年11月に放送された『ローカル路線バス 陣取り対決旅3in東北 初の県境越え!山形~宮城』で、チームメイトの安藤美姫(33)の意見を次々と却下し、安藤の不満を買ってチームの雰囲気が悪くなってしまうなど、勝利のために仲間の意見に耳を貸さない“バスハラ”と指摘されるような、頑固で融通のきかない場面が見られました。

 ほかにも敵チームを挑発したり、ウソをついたりなど、バス旅での勝利に対し異常とも言えるほどの執念を見せてきました。もっとも、番組サイドが戦いを盛り上げようとあえて、そうした部分をピックアップしたいたのかもしれません。ただ、今までの振る舞いを考えると、第8弾での太川はかなり丸くなったように見えましたね」(前同)

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