■有村にとっては久々の共演かつ初のドラマ共演だった

 ドラマ版は昨年8月度ギャラクシー賞月間賞を受賞しているが、放送批評懇談会は、

《核物理学者たちが「お国のため」という大義名分ではなく、核分裂によって発生する美しい光に魅せられたり、教授の語る夢に感化されながら核開発に邁進していくのがリアルで恐ろしかった。》

 と、コメントしていた。映画では、その様子がさらに掘り下げられた、ということだろう。

「もちろん、三浦さんの追加シーンもありました。ラスト近くで、柳楽と有村架純の3人が、海辺でつかの間の楽しい時間を過ごすんです。短いシーンでしたが、三浦さん、柳楽、有村らが本当に家族のように気遣いしない様子で、実に生き生きとしていました」(前出の映画ライター)

 三浦さんと柳楽は、直近では18年の映画『銀魂2』で共演していたが、有村とは今回がドラマ、映画では初共演だった。

「15年に伊藤園の『お~いお茶』のCMで1度だけ、三浦さんと有村は共演しています。ちょうど有村がブレイクし始めた時期でした。CMが15年9月で、『太陽の子』撮影時期は19年8月ですから、4年ぶりの共演ですね。CM当時とは比べものにならないほど売れっ子になっていた有村は、久しぶりの三浦さんといろいろ、つもる話をしたのかもしれませんね」(前同)

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