■この70年で勢力図は一変!?

「今や観客動員数は、以前ほどの大きな差はない。巨人の人気に頼る時代はすでに終わりましたし、逆に近年ではパ・リーグの“強さ”がクローズアップされることが増えました」(スポーツ紙デスク)

 セ・パの実力格差。13年以降、日本一に輝いたのは、すべてパの球団で、交流戦でも、昨年までセの球団が優勝したのは、たったの3回。そして、決定打となったのは、原巨人がソフトバンク相手に、2年越しで「日本シリーズ8連敗」を喫したことだろう。

「リーグで圧倒的な強さを見せた巨人が、まるで歯が立たない。パ・リーグのパワフルな野球が、今の日本球界をリードしているのは、関係者なら誰もが認めるところで、原監督がDH制導入を訴えているのも、危機感の表れなのは間違いない。勢力図的に言えば、現在は完全に“パの時代”でしょうね」(前同)

 因縁の歴史を経て、今や「人気のセ、実力のパ」は遠い昔。今後も、セ・パにまつわる事件が、球界を変えていくことだろう。

■まだある!セvsパ「因縁の事件史」

「2リーグ分裂」(1949年)日本野球連盟名誉総裁・正力松太郎が「2リーグ制」を提唱。毎日新聞を筆頭に加盟希望が殺到するが、商売敵となる巨人が毎日らの参入に強く反発。結果、新球団賛成派がパ・リーグを、反対派がセ・リーグを設立。球団が増えたことで、両リーグ間で容赦ない「引き抜き合戦」が繰り広げられ、反目し合うことに。

「西鉄中止決行」(1958年)巨人3連勝の後の日本シリーズ第4戦。前夜からの降雨に、西鉄側は朝8時30分に早々と中止を決定。その後、すぐ雨がやみ、通常の中止決定は試合開始2時間前のため、巨人側は「前日完投した稲尾を休ませるためだ」と猛抗議。だが、中止は覆らず、翌日、稲尾が登板。ここから西鉄は4連勝(稲尾が4勝)し、逆転優勝する。

「DH制バトル」(1974年~)MLBでの成功を受け、人気低迷に悩むパ側が指名打者(DH)制の導入を主張。しかし、「野球は9人」にこだわるセ側はこれを拒否し、パのみが採用することに。セは抗議のため、オールスターでもあえてDHを使わないという時期もあった。セの立場は今も変わらないが、近年、巨人・原監督がDH採用を訴えるなど議論の的に。

落合博満トレード」(1986年)2年連続三冠王に輝いた落合だったが、不人気球団だったロッテには高額年俸がネックに。そこへ中日の新監督に就任した星野仙一が動き、政界ルートを使ってロッテにトレードを打診。結果、1対4という大型トレードを成立させ、パの看板打者の引き抜きに成功。落合は1億3000万円という年俸を手にした。

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