大谷翔平「ホームラン量産の秘密」を世界記録レジェンド・王貞治が明かす!の画像
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 全米ファンの度肝を抜く活躍を見せる“二刀流”の侍。本塁打世界記録を持つレジェンドの目には何が映るのか…!?

 メジャーリーグのオールスターファン投票で、第1位(ア・リーグ、指名打者部門)を獲得。MLB史上初となる二刀流でのオールスター戦出場を果たし、日本人選手として初めて前夜祭のホームランダービー代表にも選ばれた大谷翔平(27=ロサンゼルス・エンゼルス)。

「今シーズンは、全米がまさに“大谷一色”に染まっています。大谷の背番号入りTシャツなどのグッズも完売状態で、米トップス社が発売する野球カードでは、大谷のルーキー記念カードに約2000万円の高値がついています」(在米のスポーツ記者)

 今季でメジャー4年目となる大谷。前半戦終了時点で、打者として打率.279、33本塁打、70打点。投手としては4勝1敗、防御率3.49、87奪三振という成績を残している。

「アメリカでは、“二刀流の元祖”として知られるベーブ・ルースと大谷を比較した論評が増えています。ルースは10シーズン、二刀流として活躍しましたが、1918年は投手として13勝、野手として11本のホームランを記録しています。二刀流で二桁勝利、二桁本塁打を記録したのは、この年のルースだけ。今期、大谷が、この記録を103年ぶりに破るか、注目が集まっているんです」(前同)

 二刀流の大谷は今季、投手としても先発ローテを担うなど及第点だが、怪物級の活躍を見せているのは“打者・大谷”のほうだろう。

「本人が“昨年はリハビリがメインだったけど、今年は下半身が強化できた”と語っているように、左膝の状態が万全になったことが打撃好調の理由でしょう。加えて、193センチ、95キロの恵まれた体躯もある。背筋を中心とした筋トレの効果もあって、遠くに飛ばすバッティングが完成したんでしょう」(同)

 監督やコーチ経験が豊富な解説者の伊原春樹氏は、「恵まれた体格を生かしたパワーバッティング」こそが、大谷のウリだと言う。

「コーチとして、秋山幸二や清原和博といったスラッガーを身近で見てきたけど、大谷には、もう一段階上のパワーの強さを感じるね。なにしろ、日本で50本打ったこともある松井秀喜でさえ、メジャーでは31本しか打ってない。体格に勝るアメリカ人にも引けを取らないパワーは、やっぱり彼の魅力ですよ」

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