■FA移籍なら年俸30億円超
「当時は変化球に対応しようとしていたから、どうしても直球に詰まる。詰まらないようにすると、体が前に出て泳がされる。その悪循環に苦しんでいたが、一本足にしたら直球に詰まらないし、変化球にもアジャストできるようになった。加えて、打球の飛距離も大きく伸びた。おかげで、ホームラン記録を作ることができたんです」(前同)
王氏の868本の本塁打記録のうち、822本は一本足から放たれたものだ。
「打撃開眼後も、王さんは血のにじむ特訓を怠りませんでした。酒豪で知られる王さんは、若い頃、寮を抜け出して銀座に毎晩、飲みに行っていた。もちろん、女性にもモテモテでした。でも、一本足に目覚めてからは、8時になると帰るようになった。荒川さんの自宅に通って、練習していたんですよ」(前出の元巨人担当記者)
一方、“若き天才”大谷のグラウンド外はというと、「たまに隣り町のコスタメサで食べる焼き肉が自分へのご褒美。酒はほとんど飲まないとか。今のところ、女性の影も見えませんね(笑)」(在米記者)
伊原氏は王氏を、「歴代プロ野球選手の中で、ナンバーワンの人格者」と評するが、大谷も、周囲への気配りを欠かさない“ジェントルマン”として知られている。
「大谷は2023年のシーズン終了後にFAの資格が得られますが、移籍する場合、年俸は30億円以上に高騰するはずです」(前同)
前人未到の868本塁打を放った王氏。偉大な先人の背中を、若き二刀流が追いかけている。