大谷翔平が走投打で躍動!「二刀流の怪物」全米熱狂2021年「SHOTIME」舞台裏の画像
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 海を渡った傑物が、ついに本領発揮。偉大な先人たちをも凌駕する、世界を驚嘆させた軌跡を秘話とともに公開!

 日本のプロ野球より一足先に、MLBのレギュラーシーズンが終了した。

「惜しくもタイトル獲得はなりませんでしたが、今季の主役は間違いなくエンゼルスの大谷翔平。歴史を新たに切り拓いたという意味で、届かなかった“2ケタ勝利&2ケタ本塁打”以上に価値あるシーズンになったと言えるでしょう」(スポーツ紙MLB担当記者)

 今季、ついに真価を発揮した大谷翔平の“二刀流”。今回は、世界の注目を集めた名場面を改めてピックアップ。“ショータイム”の全貌を振り返ってみたい。

 まずは開幕直後。長年、MLBをウォッチしてきたスポーツジャーナリストの福島良一氏が「最も印象に残った試合」として挙げるのが、4月4日のホワイトソックス戦。投手として先発しながらDHを使わずに打席に立つ“リアル二刀流”を、メジャー移籍後初めて解禁した一戦だ。

「開幕第4戦のあの試合は、シーズン初の全米中継が入ったこともあって、段違いに注目度も高かった。ジョー・マドン監督も、それを分かったうえで、戦略として大谷の“2番投手”起用に賭けたんです」(福島氏)

 毎日曜のナイトゲームは、全米最大のスポーツ専門局『ESPN』が誇る看板番組『サンデーナイトベースボール』で放送される1試合だけ。まさに全米中の視線が大谷一人に注がれていたと言ってもいいだろう。

「そんな中で、いきなり先制本塁打を放って、投げても100マイルを連発。全米中のド肝を抜き、今季の快進撃の号砲ともなったわけです。それまで大勢を占めていた懐疑的な見方も、あれで一気に払拭された感がありました」(前同)

 4月27日のレンジャーズ戦で初勝利を挙げた大谷は5月11日、さらに“三刀流”で、全米のド肝を抜くことになる。

「アストロズ戦で先発し、7回を4安打1失点に抑えて降板すると、8回にライトの守備についたんです。メジャーで外野守備につくのは、これが初めて、しかも先発登板後ですから、今季の大谷起用法の“覚悟”が表れていた気がしますね」(スポーツ紙記者)

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