■岡田にとって5人は「生きてきた価値があった」と思える存在

 いまだにファンの間でも伝説となっている楽しい企画だったが、番組ラストの「いま語られる10年間の真実」という場面は、唯一、ジャニーズを去ったのが森田となった現在を考えると、あまりにも感慨深い。

 カミセンとトニセン、それぞれのトップバッターだった長野と三宅はちょっとした思い出話を披露したのだが、残る4人のトークはまさに魂が震えるほどの内容だった。名前のあとにあるのは、それぞれのトークの副題だ。

 

(井ノ原快彦/今、願うこと)

「当時、僕たちがデビューときは、V6というグループは異色というか。TOKIOSMAPさんだったりとか、デビューするまでに結成してから、下積み時代をみんな一緒に過ごしてからデビューする人たちが多かったじゃないですか。そんな中で僕たちはいきなり集められて、“明日からV6です”って言われて今日まで来たわけですけども。

 だからこそこれから先も、誰よりも俺はあなたたち5人のことを理解しようとするし、出来ることなら5人の皆さんは、誰よりも理解しててほしいと思います。以上です」

 

(岡田准一/言えなかった事)

「小さいころから母親に“あなたは男だからこれから家族を作っていくんだ”ってすごい言われて。メンバーに会って2年、3年くらいは坂本君がお父さんで長野君がお母さんと、なんかずっと家族とダブらせて。“あぁ、これが東京に来て新しく作る家族なのかな”みたいな感覚があったんだけど……途中からやっぱそれは違うんだって自分で思い始めました。

 V6っていうのは、やっぱり……変な言い方をしたら“他人”です。やっぱり何かを生み出したり作っていかなきゃいけない。でも、何かの本で“死ぬときに自分の名前を5人覚えていてくれたら、それだけでいい。それだけで生きてきた価値がある”っていう本を読んで。もしかしたら俺ってもう5人いるんじゃないかな。

 僕にとってはメンバーだったりV6っていうのは、大切で大きい存在です。ありがとうございます」

 

(森田剛/忘れたくないこと)

「最近見た夢を発表します。坂本君を中心に5人が円になっていて、坂本君が突然ちょっと涙しながら、“俺は朝の情報番組が入ったからV6を辞める”と……。そう泣きながら僕たちに言ってきました。“俺はそれ一本でいきたいから、V6を辞める”という話になりまして。

 で、僕はあの……なぜかすごい泣いていて。それで目が覚めたときに、泣いてる自分がすごい理解できましたし、何かそういう気持ちっていうのはずっと忘れたくないなって思っていて。応援してくれている人がいる限り、V6を守っていきたいなという気持ちで今はいます。なので、これからもよろしくということで……以上です」

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