■ソフトバンクの新監督、藤本博史
そんなヒゲが現役時代からトレードマークだったのが、ソフトバンクの藤本博史新監督。小久保裕紀ヘッドコーチか、大物OBの一人、城島健司特別アドバイザーかと噂された新監督を射止めたわけだが、いささか地味すぎるような……。
「王さんはオリックスの躍進を見て、シーズン中から“2軍で選手を見ているから成功している”と評していて、今回の抜擢はその考え通りなんです。過去には秋山幸二さんも、2軍監督からキャリアを始めて、一軍総合コーチとなり、監督でも結果を出しましたからね」(スポーツライター)
コーチを長く経験した伊原氏も、これに同意する。
「藤本監督は10年近くホークスの選手を見ている。だから、何を修正すべきか分かってるはずです」
勝てばイリュージョンと呼ばれ、負ければベテラン偏重、左右病、マシンガン継投など揶揄されてしまうのが監督というもの。なんと因果な商売か。12人の指揮官の過酷な勝負は、すでに始まっている。