■親子丼の裏ワザとは!

 親子丼は家庭でも手軽に作りやすい。料理研究家の小河知惠子氏に、おいしく作る裏ワザを聞いてみた。

「鶏肉はムネとモモを半分ずつ用意すると、いいと思います。モモだけだとしつこいし、ムネだけですとタレに負けてしまうからです。また、一口サイズよりも小さく切るのもコツです」

 2種類の肉を用いると、味も食感も豊かになるという。では、卵の扱いは?

「卵は1人前で2つ使い、かき混ぜすぎないようにしてください。白身のコシがなくなるからです。卵を投入するタイミングは鶏肉が煮えた後、蒸らしている間に予熱で火を通すイメージです」(小河氏)

■ゴマサバ丼やウナ丼も

 第7位には、全国区ではないが、支持するJTMC委員が多かったゴマサバ丼(福岡県)が入った。

「ゴマサバとは、薄く切ったサバの刺身を、しょうゆ、炒りゴマ、ミリンなどで和えたもの。脂ののった極上サバが、舌の上でとろけ、ゴマの風味が味を引き立てます」(フードブロガー)

 第6位に選出されたのはウナ丼(埼玉県)だ。ウナギの名産地は数あれど、蒲焼きのルーツは埼玉にあるとか。

「江戸時代、浦和周辺の沼や、湿地帯で獲れたウナギを甘辛く焼いたのが、蒲焼の元祖といわれています」(日本料理店経営者)

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