■カツ丼は間違いない美味しさ…堂々トップ3は?
さて、トップ3の発表だ。第3位にはカツ丼(山梨県)が選ばれた。
「卵とじタイプのカツ丼の起源は、明治時代の甲府のそば店だといわれます」(タウン誌記者)
ただし、現在の山梨で“カツ丼”といえば、ごはんの上にキャベツの千切りと、煮ていないトンカツがのっているものを指す。
「卵とじタイプは、“煮カツ丼”と呼ばれます。どちらもうまいのは間違いナシですが」(前同)
第2位は、魚介系丼の王様・マグロ丼(青森県)だ。
「大間の高級マグロをのせた丼は唯一無二のうまさ。口溶け感がヤバいっす」(ガイドブック記者)
大間のマグロは気軽に食べられないが、安価なマグロでなら丼が作りやすい。
「マグロ赤身の刺し身で作る漬け丼は、味が濃厚になって、おいしいです。その場合は、濃い目のタレにサッとくぐらせるくらいでOKです」(小河氏)
タレは同量のしょうゆ、みりん、日本酒をひと煮立ちさせるのが基本の味だ。
■1位を獲得したのは東京生まれの国民食
気になる第1位は、長時間にわたるJTMCの協議の末、牛丼(東京)に決まった。
「東京で生まれた牛丼の専門店は、3大チェーンだけで全国に4300店以上もある。まさに国民食なんです」(グルメサイト編集者)
安くてうまい牛丼を、健康面に気を遣いながら食べる手段について、望月氏はこう語る。
「サイドメニューとして、みそ汁とともに野菜や海藻などをとれるものを選び、最初に食べるのがオススメです。ただし、お新香は塩分過多となるため控えたいですね。また、つゆだくにすると、つい、ごはんを飲むように食べてしまうので要注意です」(望月氏)