■自分の伸びしろを信じている
近年、自らの愛犬をモチーフにした寓話『ゴンちゃん、またね。』や、少年期から大学時代までを振り返る私小説『浅草迄』といった、自身の内面を昇華した作品を生み出しているたけし。1月18日で75歳になるが、「これからのたけしさんから目が離せない」と水道橋博士は語る。
「たけしさんのすごさは“自分の伸びしろ”を信じていること。70歳を過ぎて“又吉直樹には頭に来た。俺も絶対に直木賞を獲る!”って“初めて書いた”というコピーで小説を発表したんですから。僕も59歳だけど“まだ伸びしろがある”と思ってますし、エンタメの世界の人は“自分に伸びしろはない”と思ったら即刻辞めたほうがいい」
「引退するかどうかは自分で判断しない」(著書『裸の王様』)
たけしは求められれば、ボロボロになるまで客前に出続けると語る。いくら年を重ねようと「バカヤロー、まだ始まってもいねえよ!」(映画『キッズリターン』)と叫ぶのだろう。