朝晩の冷え込みが日に日に強まり、ラーメンのおいしい季節がやってきた。
『週刊大衆』が2021年12月に掲載した「ご当地ラーメン 冬のNo.1決定戦」。ランキングは下の表の通りだが、その反響は大きく、地元の逸品も取り上げてほしいという声が殺到した。
■前回のご当地ラーメンベスト10
- 第1位 喜多方ラーメン(福島県)
- 第2位 博多ラーメン(福岡県)
- 第3位 東京ラーメン(東京都)
- 第4位 熊本ラーメン(熊本県)
- 第5位 津軽ラーメン(青森県)
- 第6位 台湾ラーメン(愛知県)
- 第7位 富山ブラック(富山県)
- 第8位 徳島ラーメン(徳島県)
- 第9位 播州赤穂塩ラーメン(兵庫県)
- 第10位 札幌ラーメン(北海道)
そこで今回、本誌が有識者を集めて結成した「日本大衆メシ審議委員会(JTMC)」は、全国のご当地ラーメンを改めて調査。この冬に食べたい一杯をリストアップ(最終ページの表を参照)した。本文では、最新トップ10を紹介したい。
■ラーメン支出額で日本一に輝いた新潟市
まず、第10位は「長岡系ラーメン」(新潟県)。同県は5大ラーメンを有する激戦区。他の「新潟あっさりしょうゆ」「新潟濃厚みそ」「燕三条背脂」「三条カレー」の各ラーメンと票が分散したようだ。
そのため、上位こそ逃したが、味は全国トップクラス。本誌連載でもおなじみ、フードジャーナリストのはんつ遠藤氏は、こう言う。
「すりおろしたショウガを入れた、特製のしょうゆスープがウリです。特に、人気店の『青島食堂』(長岡市)は、ショウガの風味が際立ち、食べると体がポカポカと温まります。秋冬にこそ食べたい一杯です」
ちなみに、新潟市は、2021年の年間1世帯当たりのラーメン支出額で、初めて日本一に輝いた。
「13年から8年連続で日本一だった山形市を破っての快挙でした。ただ、支出額の差は、ごくわずか。そのため、両市は翌年に向けて、市内でラーメンイベントを仕掛けるなど、新たな勝負が始まっています」(グルメライター)
例年通りなら、22年分の結果は、来年の2月に発表される。新潟市が連覇を達成するのか、要注目だ。