■ポイントサービスの活用

 さらに、節約アドバイザーの丸山晴美氏は、現金にはない魅力として、キャッシュレス決済につくポイントサービスを挙げた。

「たとえば、『ローソン』の公式アプリには、指定のポイントを、新商品の“お試し引換券”に変換できるサービスがあります。そういったポイントサービスがあるカードを選べば、使えば使うほど得をします」

■“ラテマネー”が原因

 さて、節約の余地は、毎日の生活にも隠れている。特に、暑くなるこれからは、喉が渇いて、飲み物を買う機会が増えやすい。

「高額な買い物をしていないのに、なぜか、お金が貯まらないと悩む人の多くは、“ラテマネー”が原因です。これは、喫茶店やコンビニで購入するコーヒーのような、小さな支出を指す言葉で、これを抑えるのが節約の肝です」(女性誌記者)

 25年ぶりの値上げで、缶コーヒーが150円台になった今、その重要度は高まっている。

「缶コーヒーを毎日買うと、年間5万4750円の支出になります。これを抑えれば、夫婦で温泉旅館に泊まれるくらいの節約になるので、水筒を持ち歩くといった工夫をしてみては」(長尾氏)

 もっとも、ラテマネーのように長い間、節約を続けるものには、ほどよい息抜きが必要だ。特に、左党は無理しないこと。

■酒は飲まないのが一番の節約だが

「お酒を飲まないのが一番の節約ですが、我慢を続けたストレスで、いずれ限界を迎えます。そこで、1000円で酔える“せんべろ”の店が検索できる『せんべろnet』などで、安い店を探して、たまに外飲みを楽しみましょう」(丸山氏)

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