「これって何ハラ?」と常にハラハラ。言いたいことも言えない世の中より、懐かしの時代にレッツ、トリップ!
阿部サダヲ主演、宮藤官九郎脚本
俳優の阿部サダヲ(53)が主演を務め、1月クール最大の話題作となった、宮藤官九郎(53)脚本のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)が、3月29日に最終回を迎えた。
「阿部が演じたのは、1986年(昭和61年)の中学校の体育教師である小川市郎。言葉遣いが荒く、不適切な言動が多い“昭和のおじさん”市郎が、ある日、2024年の現代にタイムスリップし、コンプライアンス意識に縛られた令和の人々に、考えるきっかけを与えていくヒューマン・コメディとして、人気を博しました」(テレビ誌記者)
劇中、現代のコンプラに照らし合わせて“不適切”な言動が出てくると、「〈この作品には不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが 時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み 1986年当時の表現をあえて使用して放送します〉などと注意喚起のテロップが流れるのも“ふてほど”の恒例でした」(前同)
ふてほど人気の理由
ジャーナリストで放送評論家の小田桐誠氏が、こう語る。
「昭和の時代に学生から社会人になった僕らの世代は、あのドラマを見て、“あの頃は社会全体に余裕があったよな”と思うだろうし、当時を知らない世代も、昭和って、こんなに面白い時代だったのかと思えるところが、人気の理由じゃないでしょうか」
昨今は、コンプラ、セクハラ、〇〇ハラなどと、何かと気を遣う世の中でウンザリするばかり……。
そこで『不適切にも~』の大団円を記念し、コンプラ地獄な令和の時代をぶったぎるような、80年代の昭和のモーレツな日常を振り返ってみよう。