ハラスメントも日常茶飯事
タバコを吸いながら出勤し、会社に着くと、「おはよう!」と挨拶代わりに同僚女性にタッチ。どこかの町長が、そうやって辞職に追い込まれたばかりだが、そんなセクハラ行為も日常茶飯事だった。
当時、証券会社に勤めていたというA子さんが、苦笑いをしながら言う。
「書類を渡せば必ず手を握られるし、エレベーターで二人きりになると、何度もキスされそうになりました。他にも、“オレは洋服の上からでもスリーサイズが分かるんだ”とか“一発やらせろ”とか、冷静に考えれば、すごい時代でしたね」
令和では、それこそ一発アウトになるような光景だが、むしろ、これが昭和では一般的だったのだ。
景気が良く税金も安かった
おおらかでありながらも、当時は景気もアゲアゲで、気持ちもイケイケ。前述の読者アンケートにも、
「景気が良かったし、税金が安かった。医療費の自己負担も少なかった」(62・自営業)
「給料も毎年、1万円以上の昇給があった」(57・会社役員)
「貯金するだけで金利で儲けられた」(62・畜産業)
と、バラ色の未来に目を輝かせていた意見も多く寄せられた。
「3月、日銀がマイナス金利政策の解除を決定しました。ただ、金利が復活したとはいえ、いまだ、その値は雀の涙以下。それに比べ、80年代の初めは、10年の長期国債の利回りが12%超。10 万円の小遣いで国債を買えば、利子だけで毎年、ディナーを楽しめた時代です」(経済誌ライター)
会社の飲み会では
仕事をバリバリとこなした後は、給料を握りしめてアフター5へGO!
「もちろん、会社の飲み会で若い女子社員は全員、上役の席の近くに座らされ、お酌を強要されました。完全に“ホステス”扱いでしたね(笑)」(前出のA子さん)
これに関して、興味深いデータもある。