人気上昇中の家系
ここからは近年、人気上昇中のジャンルを紹介。まずは家系ラーメンから。
「家系は、74年に神奈川県で創業した『吉村家』が考案したもので、豚骨しょうゆスープに太麺を合わせ、トッピングにのりやホウレンソウをのせた、スタミナ満点の一品です」(はんつ氏)
後に吉村家に影響を受けて「○○家」というラーメン店が乱立したことで、それらを総じて、家系と呼ぶようになったという。そんな家系部門の第3位は『らーめん 三浦家』(東京都葛飾区)だ。
「人気チェーン店『武蔵家』の統括責任者が手がける店。その三浦さんは、探究心がすごく、最新の家系のトレンドを常に発信しているので、店には、その味を求めるファンが行列を作っています」(同)
第2位の、『SHOWTIMEーRamenー』(神奈川県横須賀市)でも、同じく、最新トレンドの家系が食べられるという。
「2020年に創業したばかりの新鋭で、横須賀という土地柄らしいオシャレな店づくりが好印象。ラーメンは、豚骨などの生ガラを丁寧に炊いて、つぎ足して作った白濁スープが特徴の“ネオ家系”スタイルです。
しょうゆダレの味が濃く、まろやかな後味で、食べ応え抜群です」(同)
そして、第1位は『ラーメン 厚木家』(神奈川県厚木市)。この店が神奈川対決を制した理由とは?
「家系発祥の『吉村家』の創設者・吉村実氏の次男が店主を務めていて、数ある店の中でも人気はトップクラス。家系の最大の魅力の濃厚スープはそのままに、舌にまとわりつかない絶妙なあんばいで、とても食べやすく、かつクセになります」(山本氏)
また、前項で、麺は“ヤワ”がトレンドとの声が上ったが、山本氏も同意見で、
「家系も麺の硬さが選べるので、柔らかめを」と、アドバイスをくれた。