大盛りスタミナ二郎系

 続いて、二郎系ラーメン。

「1968年に東京都目黒区で創業した『ラーメン二郎 本店』(後に港区に移転)を元祖とし、首都圏を中心に支店が多数誕生。それらに影響を受けた模倣店を、総じて二郎系と呼びます」(前出のグルメ誌記者)

 その特徴はというと、「濃厚豚骨スープに極太の平打ち麺、山盛りのモヤシとキャベツ、“ブタ”と呼ばれる巨大チャーシューなどが目を引く、大盛りのスタミナ系麺です」(前同)

 字面だけでも満腹になりそうで、若い頃はともかく、今は……と思った読者諸兄も、安心してほしい。

「かつての二郎系は麺少な目に対応しなかったり、のんびり食べると怒られるという体育会系でしたが、全国に広まってメジャー化したことで、細かい注文にも応じてくれる店が増えました。なので、小食の人も楽しめます」(はんつ氏)

 そんな二郎系の第3位は『ラーメン風林火山 鶴岡本店』(山形県鶴岡市)だ。

「豚バラやゲンコツ、背脂、背ガラなどを長時間煮込んだ濃厚スープに、自家製の平打ち極太麺を合わせた、こだわりの一杯。ワシワシと麺を頬張る快感が味わえる、本格派でした」(前同)

 第2位は『ラーメン二郎仙台店』(宮城県仙台市)。

「二郎の本店で修業をした店主がいる、まさに直系。濃厚スープと、二郎の魅力である特盛り具合はそのままですが、意外と、あっさり食べられちゃうほど味のバランスが絶妙で、気持ちよく満腹になれます」(同)

 そして、第1位は『ラーメン二郎 札幌店』(北海道札幌市)だ。

「味は言うまでもなく最高ですが、札幌店の魅力は、麺量を細かく調整できるところで、初心者でも安心です。名物グルメが多い札幌市で、あえて二郎を食べるのは、ラーメン好きにとって特別な思い出になるはずです」(山本氏)

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