江戸城七不思議 その七
身投げに誘(いざな)う呪われた井戸

大奥のイヂは身投げをする奥女中が絶えないことから、文政期(1818~30)頃、暮れ六つ(午後6時頃)には井戸に蓋をして錠をかけることになった。ある日、上臈(じょうろう)年寄の飛鳥井(あすかい)に仕えていた部屋方の女中の姿が見えないことから探し回ったところ、深夜になって屋外で叫ぶ声が聞こえた。中奥に務める男の役人らが確認したところ、錠をかけたはずの井戸の中で発見、救出された。女いわく、小袖を着た女が井戸の後ろに物言いたげに立っているので近づいたところ、落ちたという。その井戸は12名が飛び込み自殺をしたもので、その後、埋められた。


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