■お宮参りの服装

 お宮参りの服装も、現代ではそれぞれの家庭の事情に合わせて都合のよいものを選べばよいというスタンスになってきている。和装、洋装、お宮参りのファッションにはどんな選択肢があるのだろうか。

●赤ちゃんの服装

 お宮参りでの赤ちゃんの衣装には、和装と洋装がある。

【和装】

 お宮参りでの赤ちゃんの正式な衣装は、「白羽二重の着物の上に紋つきの祝着」で、赤ちゃんを抱いた父方の祖母の首の後ろで付紐を結ぶというスタイルである。

 男の子は、「熨斗目模様(のしめもよう)」と呼ばれる鷹・鶴・武者・兜などの勇ましい絵柄の入った着物が定番で、カラーは黒・紺・グレーなど。

 女の子は、「友禅模様(ゆうぜんもよう)」と呼ばれる花・蝶・手鞠など、華やかな絵柄の入った着物が定番で、カラーは赤・ピンクなど。

 かつては、お宮参りの祝着を母方の祖父母が用意し、女の子は3歳、男の子は5歳の七五三の際に仕立て直す慣習があったが、現代は、レンタルやお下がりで済ませるケースが多い。

【洋装】

 お宮参りの赤ちゃんの衣装に洋装を選ぶ家庭も増えてきている。洋装の場合、男女ともに「白いベビードレスを着てケープをかける」のが定番である。ベビードレスについても、現代では購入よりもレンタルやお下がりで賄うケースが多くなってきている。

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