■「離乳食後期」の進め方

 一般的に離乳食後期(カミカミ期)は生後9~10か月といわれているが、離乳食中期から2か月ほどが経ち、食事のときに口をもぐもぐさせることができるようになって、ごはんも半分以上食べることができるようになったら、後期に移行してみよう。食材を手でつかんで食べたがる赤ちゃんも多くなってくる。手づかみしたがることをうまく利用して、茹でた野菜スティックや、大豆とひじきのみじん切り、片栗粉、豆腐などを混ぜて焼いた「おやき」などもおすすめだ。

 料理の固さの目安は、歯ぐきで潰せる固さを目安に、中期の頃よりも少し固めに。回数は1日3食となる。食事に加えて、母乳は欲しがるだけあげても大丈夫。ミルクであれば1日2回程度がだいたいの目安だ。

 初期の10倍がゆ、中期の7倍がゆと続けてきたが、ごはんは5倍がゆに。大人と同じ固さのおかゆで問題ない。赤ちゃんの食べる様子を見ながら徐々に固めにしてみよう。おやつには、ウエハースや赤ちゃんおせんべいも食べさせてみよう。薄く切ったフルーツも、おやつに最適だ。

■「離乳食完了期」の進め方

 離乳食完了期は一般的に生後12か月から1歳半と言われている。「パクパク期」と呼ばれる離乳食の仕上げの時期だ。手と口を連動させる動きがうまくなり、口の中で食べ物を動かしながら歯ぐきで噛んだりすりつぶしたりして、食べることができるようになる。離乳食後期の食材をしっかり噛んで食べている様子が確認できたら、移行してみよう。進み方には個人差があるので、焦らずに。ここからだいぶ楽になる。

 回数は後期と同じく1日3回。食べる時間を決めておき、19時頃には食事を終えているようにしよう。スプーンも自分で持つようになり、自分で食べたいという欲求が出てくるため、やりたいようにやらせてみよう。後期と同じく食卓が汚れる時期でもある。また、食べムラや好き嫌いも出てくるため、食べない食材もあるが、割り切っていこう。

 さて、これまで苦労して作ってきたおかゆも、いよいよ軟飯に。それも、余裕で食べられるようになれば大人と同じごはんをあげてみよう。うどんは2~3センチと、後期よりも少し長めに。メニュー構成は、主食に主菜、副菜、汁もの、と大人と同じ。完了期に入ると中華麺や山芋などにもチャレンジできるようになる。初めての食材は、少しずつ与えて。

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