■水谷豊と結婚したランこと伊藤蘭

 78年の絶頂期に「普通の女の子に戻りたい」と、芸能界を去っていったキャンディーズだが、3人とも一度はカムバックしている。ランこと伊藤蘭(65)、スーこと田中好子(享年55)、は、同じ頃(80年)に復帰し、女優として活動。ミキこと藤村美樹(64)も83年に、歌手活動を再開した。「ただし、ミキちゃんは化粧品のCMタイアップが絡んだ限定復帰でした。すぐに普通の人に戻って、実業家の男性と結婚しています」(前出の芸能記者)

 彼女が久しぶりに公の場に姿を現したのは、11年、田中の葬儀だった。「キャンディーズは本当に仲がよかった。葬儀では、田中さんが生前に吹き込んだ肉声メッセージが流れました。“ランさん、ミキさん、ありがとう。二人が大好きでした”という部分は、涙なしには聞けませんでした」(前同)

 ミキの長女・尾身美詞は芸能界入りしている。「劇団青年座に所属する舞台女優で、声優としても活動。大ヒットしたアニメ映画『この世界の片隅に』では、主人公の義理の姉の声を演じていましたね」(同)

 一方、ランは水谷豊と結婚後も女優を続けている。また、長女は両親と同じ道を選び、趣里の芸名でテレビ、映画で活躍中だ。

 早々と解散したキャンディーズとは対照的に、ミーこと未唯mie(61)、ケイこと増田惠子(62)の2人組、ピンク・レディーは今も健在だ。「その後、“国民的アイドル”と呼ばれるコンビ、グループはいくつかありましたが、ピンク・レディーほど社会現象化したコンビはない。それだけに、今も需要があるんです」(レコード会社関係者)

 2人は81年の解散以来、何度も再結成を繰り返したが、10年以降は解散そのものを撤回した。「昨年は、年末公開の映画『妖怪学園Y 猫はHEROになれるか」のテーマ曲となる、15年ぶりの新曲をレコーディング。映画の関連イベントにもそろって顔を出しました」(前同)

 2人とも、美貌、プロポーション、パフォーマンスともに、あの頃と変わらない。そろって歌うときは、衣装もミニスカートだ。「振付は熟練の域に達しており、一日の睡眠時間が3時間だといわれていた絶頂期より、完成度が高いのでは?」(同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6