■“アーティスト”を名乗るのは容易ながら、アイドルと出会えるポジションに至るのは困難

 さて、最後に“アイドルと結婚するため”に、アート関係者になる方法について考えてみたい。

 アートの分野に国家試験もなければ、ライセンス制度もない。自己申告制である。たとえば、SNSアカウントのプロフィール欄に「アーティスト」、「クリエイター」と書いて、何らかの作品のビジュアルをアップするのは誰からも咎められない。極端なハナシ、それが紙に鉛筆でマルを描いただけのものでも、「これはアートだ」と主張することができるのだ。

 ただ、大きな問題がある……。それだけではアイドルと出会えないことである。仮にアートだけで生活できるレベルだとしても、自宅でコツコツと作品を制作するだけでは、やはりアイドルとの結婚は程遠い。

 ここに名前が挙がっているのは、いずれも大手クライアントの仕事を受けている、あるいは作品がその世界で高く評価されている人物ばかりである。だからこそ、アイドルとの接点が生まれるのだろう。

 そのレベルのステータスを築くのは、才能やコネ、セルフプロデュース力ありきなのである。それさえあれば、鉛筆で描いたマルからアイドルとの結婚への道が切り開ける可能性もゼロではないだろう。

◎2020年1月24日現在。芸名、所属などは当時。〈*〉はすでに離婚。文中敬称略。

アイドルと結婚できる職業

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4