■庵野監督と石ノ森プロからのメッセージ

 登壇こそなかったものの、庵野監督と石ノ森プロからメッセージも届いていた。

「50年前、当時の小学生男子のほとんどが仮面ライダーという等身大ヒーローに憧れ熱中しました。自分もその一人でした。50年前にテレビ番組から受けた多大な恩恵を、50年後に映画作品という形で少しでも恩返しをしたいという想いから本企画を始めました。

 本企画は、子供の頃から続いている大人の夢を叶える作品を、大人になっても心に遺る子供の夢を描く作品を、石ノ森章太郎先生と東映生田スタジオが描いていたエポックメイキングな仮面の世界を現代に置き換えた作品を、そして、オリジナル映像を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品を、目指し、頑張ります。

 最初の企画メモから足掛け6年。コロナ禍の影響による制作スケジュールの変更から公開はほぼ2年先となりましたが、何卒よろしくお待ち願います。」(庵野監督)

「ライダーの歴史は革新の歴史でもあります。”どんな仮面ライダーがあってもいい”と父・石ノ森章太郎は常々語っていました。人類の自由のために戦いを続けてきたたくさんのライダーたちの歴史はついに 50 年を迎えました。一方で父は『真』『Black』など仮面ライダーの原点の再生にも常に熱い目を向けていました。

 庵野監督の『シン・仮面ライダー』は最新でありながら同時にこの原点でもあるという作品です。この 2つが 50年と言う節目の年にもう一度混ざり合う。それは勿論、父にとっても非常に嬉しいことだろうと思います。監督の挑戦に期待しております」(株式会社石森プロ代表取締役社長 小野寺章)

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