■庵野監督の永遠のライバルも反応

 この庵野監督の「最初の企画メモから足掛け6年」というコメントから、2015年10月~2016年9月末に『仮面ライダーゴ-スト』が放送された時期から企画が動いていたことになるが、ネットではこれが話題になっている。

「実は、庵野監督と浅からぬ因縁を持つ人物が『ゴースト』に携わっていたんです。その人物とは、漫画家の島本和彦(59)。庵野監督とは大学時代の同級生だった島本氏は『ゴースト』の怪人デザインを担当したんですが、庵野を“常に自分の一歩先を行くライバル”として、大学時代から現在に至るまでずっと戦い続けているんです」

 庵野監督と島本氏の因縁とは、

「学生時代から圧倒的な才能を持つ庵野を一方的にライバル視していたが、実は庵野は目指す分野が違うため島本氏をふつうに友達と思っていた」

 というもの。島本氏の自伝漫画『アオイホノオ』(小学館)では、当時の島本氏をモデルにした「焔モユル」が庵野監督のハイレベルなパラパラ漫画や、ウルトラセブンのパロディ特撮を見て毎回大ダメージを受けている様子が描かれていた。

「2人とも、業界屈指の特撮オタクとして知られています。『アオイホノオ』1巻の収録された対談では、当初2人で仮面ライダー1号2号のポーズをとるはずだったのに、どちらも1号を譲らず、互いに好きなウルトラマンのポーズで妥協した、という裏話もあります(笑)。今年3月22日放送の『プロフェッショナル仕事の流儀』(NHK)で庵野監督を取り上げた際は、関係者インタビューに島本氏が登場しなかったのを残念がるファンが多く、本人は登場していないのに“島本和彦”がツイッターのトレンド入りしました」

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8