■「やめろ庵野! 俺より面白いものつくるんじゃねえ!!」
16年に庵野監督の『シン・ゴジラ』が公開されると島本氏はツイッターで庵野監督を絶賛しつつも、「やめろ庵野! 俺より面白いものつくるんじゃねえ!!」という心境と、作品のマニアックな見どころを紹介した同人誌を制作したり、《「ウンチク言っていい、語っていい、崩れ落ちていい上映時間」を設けてくれるなら最前列で俺が見本を見せてやりたい》とツートしたところ、庵野監督が本当に島本氏のために『発声可能上映会』を企画したこともある。庵野監督は、本人は意図せず、つねに島本氏の一歩先を行く男なのだ。
「『ウルトラマン』も、庵野監督が『シン・ウルトラマン』を作ります。そして今回の50周年イベントでも、同様のことが起きました。島本氏は4月3日の昼前にすべての原点である『仮面ライダー1号』のイラストを添えて祝福したんですが、その後、庵野監督が『シン・仮面ライダー』の監督を任されていたことを知り、大ショックを受けてしまったんです」
仮面ライダー50周年おめでとうございます!立場上「ゴースト」を描いたほうがいいのかな?とも思いましたが、やはり最初にこの美しさにショックを受けた‼︎レコードジャケットを描いてみました!#KamenRider50th pic.twitter.com/QslYsYKumX
— 漫画家島本和彦 (@simakazu) April 3, 2021
島本氏は、
《知らなかったよ……なんというか……はめられた訳じゃ無いけども……なんだこのすごい「はめられた感」は………》
《知らなかったよ…ただ、「仮面ライダー50周年なのでお祝いのツイートお願いします」って言う知らせだけを受けてたよ。それにまんまと全力ではまったんだ俺はふふふはははは…》
と、その動揺ぶりが明確ににじみ出る投稿を重ねていた。