■「仮面ライダーに認められなかった男」

「また、もう1人今回の発表で残念な思いをした、と思われる人物がいます。とんねるず木梨憲武(59)も『仮面ライダー』に深くかかわる人物として、平成末期ごろから再注目されていたんですよ」

 木梨は、1988年に『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)内の『仮面ノリダー』というコントで主役を張っていた。この『ノリダー』はナレーターや協力者に本家ライダーと同じ人物を起用したり、しっかりした爆発シーンやアクションがあったり。バラエティ番組内のいちコーナーとは思えないクオリティの高さで社会現象となっていたが、東映に無許可で、本家から抗議を受けてソフト化が禁じられていたことで知られている。

「しかし、19年に“平成の終わり”を記念して作られた『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日系)の劇場版『Over Quartzer』に、木梨憲武演じる“木梨猛”が登場。“ライダーに認められなかった木梨が『ライダーに選ばれた主人公』を叱咤激励する”という、メタ的な意味でも強い説得力のある名シーンが生まれました」

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