■和田アキ子、対するは加山雄三
次は紅白の司会経験者対決だ。2015年の49回目を最後に、紅白から姿を消した和田アキ子(71)が『あの鐘を鳴らすのはあなた』を迫力満点に歌いきった。
「歴史に残る名曲だ」(58歳・会社員・鳥取県)
芸能記者は、紅白と和田の因縁を、こう語る。
「17年1月の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)では、“大人の対応をしてほしかった。持ちつ持たれつやったから”と紅白落選への思いを吐露。今年は9月に出した『YONA YONA DANCE』がTikTokで2億回再生を突破するなど話題になり、復活出場が期待されていましたが、この恨み節が響いて落選したとの話も」
対するは加山雄三(84)。司会経験時には、少年隊の『仮面舞踏会』を『仮面ライダー』と言い間違えた。
「リハーサルのときから“『仮面ライダー』と間違えそうだな”と、つぶやいていたとか」(NHK関係者)
そんな加山のもとには、歴代の仮面ライダーが大集合。『君といつまでも』に合わせて、ムーディーなダンスを披露する。
夜も更けてきた。トリの前は、平成最後の『紅白』でも実現した松任谷由実(67)とサザンオールスターズの競演だ。ユーミンは、荒井由実時代にバンバンに提供した『「いちご白書」をもう一度』をセルフカバー。読者から100票近い圧倒的なリクエストが集まったサザンは、名バラード『いとしのエリー』で昭和の青春を蘇よみがえらせた。
紅組のトリは、ニューミュージック界でユーミンと並ぶ女王・中島みゆき(69)が、意外にも『紅白』では歌ったことがない『時代』を歌う。
「大みそかには、しっとり中島みゆきを聞きたい」(49歳・会社員・岐阜県)
大トリはやはり、この人、北島三郎(85)だ。読者投票でも「紅白で見たい歌手」圧倒的1位を獲得、曲はもちろん『まつり』である。紅白問わず、出演者が勢ぞろいして盛り上げた。