■美空ひばりと石原裕次郎が!
サブちゃんが歌い終わると、スポットライトが吉永小百合とタモリへ。
「今年の『紅白』は、ここで終わりません」と小百合。
「“究極のダブル大トリ”として、あの2人が共演します。いや〜大変なことになりましたね〜」とタモリ。
小百合が続ける。
「私もドキドキしてきました。美空ひばり(享年52)さん、石原裕次郎(享年52)さんです! どうぞ!」
かつて『紅白』を追われたひばりと、「本業じゃないから」と出演を断り続けた裕次郎。昭和の日本人に愛された2人が、万雷の拍手の中、ステージ後方から降りて来た。
ひばりに敬意を評した裕次郎の意向で、歌う順番が入れ替わった。まずは、裕次郎が歌う。曲は『夜霧よ今夜も有難う』だ。
「裕次郎を一度は『紅白』で見たかった!」(69歳・自営業・滋賀県)
そして、あの東京ドーム公演で着用した衣装に身を包んだひばりは、名曲『川の流れのように』を完璧な歌唱力で大熱唱。全歌手、全観客がスタンディングオベーションで賛辞を送った。
ラストは藤山一郎の指揮で『蛍の光』だ。百恵と聖子が笑い合っている。SMAPが、ひばりを囲んでいる……。夢の宴は幕を閉じ、おごそかに新年を迎えるのであった。