■ドラフト上位指名トリオも

 原監督は、昨秋ドラフトの上位指名トリオ、1位・翁田大勢(22=関西国際大)、2位・山田龍聖(21=JR東日本)、3位・赤星優志(22=日本大)のキャンプでの1軍スタートを示唆。その他、トミー・ジョン手術から順調に回復中の20年ドラ2の山崎伊織(23)と、19年ドラ1の堀田賢慎(20)の2人も、ローテ入りの可能性はゼロではないという。

「特に山崎は、菅野の後のエースになると高い評価を受けていますし、堀田は昨季の3軍戦で自己最速の155キロをマーク。手術明けのため無理はさせられませんが、今季は肘の状態を見ながら、昨年のヤクルト奥川恭伸のように、登板間隔を空けての先発起用も十分に考えられます」(スポーツ紙デスク)

■中継ぎ陣と“勝利の方程式”

 中継ぎ陣は、7回がデラロサ(32)、8回が中川皓太(27)、9回はビエイラ(29)の“勝利の方程式”が今季も濃厚。昨季、チーム最多登板の鍵谷陽平(31)や高梨雄平(29)ら、左右のスペシャリストも計算が立つ。

「選手によって好不調の波は違うし、たくさん出せば出すほど、ミスをする確率も高くなる。投手出身の立場からすると、原監督には“もうちょっと我慢を覚えて”と言いたいね。結局は信頼関係だと思うし、“代えられるかも”という心理が働けば、どうしたってキレより制球重視の“置きにいく”投球にもなってしまう。監督の采配とテンポが合うかどうかは、中継ぎにとってはかなり重要なものだからね」(角氏)

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