久保田早紀(58)が作詞作曲した『異邦人』は、その後も多くの歌手にカバーされている。脚本家で80年代文化に精通する小松公典氏は、その美貌を絶賛する。「ニューミュージック界でも別格で、アイドルや女優としても通用する美人。テレビに出ていた時期が短かっただけに、逆に妄想の対象として価値が増しました」 84年にミュージシャンと結婚後は、商業的な音楽活動を停止。「クリスチャンの彼女は以後はずっと、『久米小百合』の名で音楽伝道活動を続け、教会音楽のコンサートも開いています。公式サイトでも、最近の姿を見ることができます」(ミゾロギ氏)

 竹内まりや(61)の『不思議なピーチパイ』は、80年のヒット曲。「山下達郎と結婚後の彼女は、新譜の発売はあるものの、メディアに露出することはなく、ライブ活動もナシ。MV(ミュージックビデオ)の中だけで姿を確認することができます」(ラジオ局スタッフ)

 中村あゆみの『翼の折れたエンジェル』(85年)、渡辺美里『マイ・レヴォリューション』(86年)は、バブル前夜とも言える時代の青春ソングだ。「当時、人気絶頂のおニャン子より、中村あゆみや渡辺美里を聴いていると言ったほうが女の子にモテる気がした。そのニーズも売り上げに貢献したと思います(笑)」(前出の小松氏) 今年で50歳になった両者は現役バリバリで活動中だ。

 現役組が多い中で、活動していない歌姫もいる。赤い鳥時代に『翼をください』、ハイ・ファイ・セット時代に『卒業写真』『フィーリング』をヒットさせた山本潤子(66)は、14年以降、無期限休養中だ。

『六本木心中』のアン・ルイス(60)は――。「パニック障害で苦しんだこともあってか、残念ですが13年に引退を発表しました」(前出の音楽ライター)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5