●転勤の実績は、男女差がある?

 調査結果を見てみると、女性の転勤は、おおまかにみて転勤実績全体の10%前後の企業が多い。男性と比べて、女性の転勤や単身赴任は少ない。特に、既婚女性の転勤はあまり見られない。

●転勤が多い年齢層と、転勤の回数は?

 転勤が多い年齢は30代~40代の、いわゆる働き盛り。入社してすぐの転勤はあまりなく、配属された部署で数年間の業務経験を経て、4~5年目のタイミングから転勤の辞令が下されるケースが多いようだ。近距離の転勤が多い企業では、何度も辞令が下ることがある。広範囲にわたって移動する場合、1、2回であるケースが多い。海外に事業所がある企業だと、英語をはじめスキルのある人員が限られるため、何度も転勤させられることがある。

●赴任期間はどれぐらいが一般的?

 多くみられるのが3~5年(1回で)。人事ローテーションで行われるケースが特に多い。転勤期間を終えると、元いた場所へ戻ることが多いが、社員の希望をふまえて検討されることもある。

■あいさつや手当など、辞令が出たら注意したいこと

「いつかは自分にも」と覚悟はしていたものの、いざ現実となると不安や心配があふれてくるのがサラリーマン。実際に辞令が出たらどうするべきなのだろうか。

●転勤のあいさつのマナー

 内示が発表された後、今の部署の人たち、社外問わず仕事でお世話になった人にこれまでのお礼を兼ねて報告を。転勤のあいさつは、仕事の引継ぎなど業務にも関わる。特に世話になった人や、転勤後も関係が続く人へは、なるべく直接伝えたい。そうでない場合は、メールやハガキのあいさつ状ですませることが多い。転勤の日付、転勤先はもちろん、自分がいなくなった後も所属していた事業所を引き立ててもらえるよう、配慮のあるあいさつをしたい。

 同僚が送別会を開いてくれて、メッセージやせんべつの花束もらうこともある。高価でなくてよいので、お菓子などの返礼を。転勤先へは、異動前の土地のお菓子などを手土産として持参しよう。転勤初日にはあいさつと自己紹介を求められるので、これまでの経歴やモットーなどを1分以内ぐらいにまとめ、ハキハキと伝えて好印象を得ておきたい。

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