中古車や高級車は? 50代からの「失敗しないクルマ選び」の画像
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 年齢を重ねるにつれ、乗りたいクルマや使い勝手のよいクルマも変わっていくもの。クルマの買い替えを考えた場合、まず思いつくのは中古車の購入だ。だが、買うにあたっては注意すべきポイントや選び方がある。しっかり確認して実践しよう!!

■プロに聞く最新中古車事情!!

  多様な車種の登場や生活スタイルの変化によって、クルマの選択肢も広がっている現在、40~50代の中古車選びはどうなっているのだろうか。神奈川県で中古車販売会社を経営する大島一浩氏に、現在の中古車事情について伺った。「現在は家族構成や家庭環境燃費を重視して車を選ぶ方が増えています。子どもから手が離れ、身軽になる年齢になってもバブル時代のように外国車や高級車を購入するという人は少ないですね」という話の通り、ミニバンなど大人数が乗れる車種を選ぶことが多いのだそうだ。

 このように中古車のトレンドが変わっても、注意すべき点は多い。大島氏は、「まず覚えてほしいのは、“安くていいクルマ”というのはありません。いいものはやはり高いし、安いものはそれなりに程度が落ちるということです」と断言する。

 現在はテレビやネットでも盛んに「安くいいものが手に入る」と謳っている企業やショップが多いが、よくよく考えてみると矛盾していることが分かる。良い状態の中古車を購入したいなら、それに見合った対価が必要になるのは、実はごく当然のことなのだ。

 では実際に中古車を購入する場合、どんなところに気をつければいいのだろう。「走行距離や年式、修理歴などのポイントがありますが、一番重要なのは“お店のスタッフと実際に話し、ご自分の目で見て検討する”ことです」

 そのクルマの修理歴をさかのぼって確認したり、修理の程度を知るには、実際に販売しているスタッフや店長に聞くのが一番。また、こうした質問に答えられるかどうかで、販売しているクルマと、しっかり向き合っているかを知ることができる。諸経費や登録料に関しても「なぜ、この値段なのか」の説明ができる店ならば安心できる。大島氏は「個人的な意見ですが、売ることに必死すぎるお店は避けたほうがいいように思います」と、アドバイスする。

 販売に躍起になる店は、売り上げが最優先であるため、アフターケアのことはあまり考えておらず、買った後のトラブルの対応が遅かったり、最悪、対応してくれないこともあるそうだ。車は機械であり、乗り方や年数によって必ず不具合が出てくるもの……。買うときはもちろん、買った後のトラブルを避けるためにも「スタッフと直に話す」ということが、中古車を買ううえで一番重要なポイントなのだ。

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