■主婦層&シニア層を意識しまくった番組構成

「この日の放送では『夫婦のお財布事情』や『ヘソクリの隠し場所』などについて取り上げるコーナーもあったのですが、コーナーの終盤、進行役の板倉朋希アナ(35)に対し、羽鳥さんが“板倉家はどうなの?”と振りったんです。

 これに板倉アナが“基本把握されています。ただ、テレビ朝日って口座をいくつか持ってまして、出張費が振り込まれる口座は死守してます”とヘソクリのありかを明かしてしまったんです。

 羽鳥さんはニヤリと笑って、“これでテレビ朝日の全社員から『板倉~!』って”と、板倉が裏切者になってしまったとイジり、スタジオに笑いが起こるという場面もありました。こういった、出演者のプライベートも面白おかしく引き出すことができるのも羽鳥さんの魅力でしょうね」(前出の制作会社関係者)

『モーニングショー』のウリといえば、コメンテーターの玉川徹氏(58)の暴走だろう。

「羽鳥さんは、玉川さんにあえて話を振って、長い尺を与えて自由にしゃべらせて暴走させる。それを羽鳥さんが制止し、斎藤アナが緊張感をほんわかさせるという回しも完璧ですよね。まだ3年目の斎藤アナも羽鳥さんとやっているという安心感があるのか、のびのびしている印象があります。

 羽鳥さんの圧倒的な安定感を目の当たりにすると、“そりゃあ、シニア層はみんな『モーニングショー』を見るよな”という気にさえなります。谷原さんも爽やかでMC力は抜群ですが、番組の構成や回しなどを含めてみると、『モーニングショー』は見ていて本当にストレスゼロ。

 さらに4月14日の番組冒頭のニュースは、福岡市が発注した小学校の増築工事で、一般の方の家が傾いたというもの。明らかに他の番組とは違うことをやっています。夫婦のお金の話もそうですが、家にいる“主婦層やシニア層に向けた番組ですよ”とアピールするような番組構成で、これも一部層に圧倒的に支持されるポイントかもしれません」(前同)

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