フラッシュモブ風の趣向がとられた本MVでは、参加メンバーがゲリラ的に「仕掛ける」側に立つが、柏は一人、その現場に居合わせたギャラリーたちと同じ地平にいる。

 終盤、あるカメラが柏の主観を表現していることが明らかになり、その瞬間に柏はギャラリーから演者側へと引き上げられる。遅れてやってきた柏の登場で全メンバーが揃い、作品が完結する流れには、やはり『制服のマネキン』同様の包摂をうかがうことができる。

 このMVでは、柏の主観を表現したカットに先立って、柏の後ろ姿を捉えたカットがそれとなく忍ばされて伏線となっているが、さらにその観点からとらえるならば、冒頭のシーンですでに、柏の視点として解釈できるようなカットが挿入されてもいる。

 作り手側の真意は不明だが、トリッキーな趣向で見る者を煙に巻くスタイルを得意とする山田篤宏が監督を務めていることを踏まえれば、この一見爽快なMVに、幾重にも深読みをしてみたくなる。

乃木坂46「個人PVという実験場」

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