「拝啓、橋本奈々未様」に続く湯浅の個人PVは、本連載1月28日更新分(/articles/-/71728)でとりあげた、伊藤万理華主演のドラマ「万理華」である。この作品もまた、長期間の時の経過をキーにして描かれる登場人物たちの境遇のうつろいや、それでもなお人物同士が時をこえてつながりを保ち続けるさまがテーマになっていた。

 これらの個人PVにみるように、湯浅弘章×乃木坂46作品はその最初期にして通底するテーマ性を垣間見せていた。つづくフィルモグラフィーにおいても、湯浅は乃木坂46の映像制作の自由度を駆使しながら、時の流れの儚さと尊さを描き出してゆく。

乃木坂46「個人PVという実験場」

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